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投稿日2017/12/11

日本画とはー下地材ー

開催日:1970/01/01(木)

 

絵を描くのにどの様な下地材に何を使って描いているか。

 

壁画の場合、古墳時代の九州を中心たした墳墓では石材の上に直接、赤・黒・緑などの顔料を擦り付けたりして塗ってある。

7世紀後~8世紀前の古墳は漆喰で下地を整え、筆などで精緻に線画や彩色を墨、朱、弁柄、黄土、群青、緑青、白土で施したものもある。平安時代などの寺院建築内の壁画、柱絵や扉絵、板絵等の下地は木材で、その上に直接絵具で描いている。

 

軸装、絵巻の下地材は紙や絹が大半(薬師寺の吉祥天像、正倉院の麻布菩薩像は麻に描かれている)を占めている。

軸装では絹本が多く絵巻では紙本が多い。軸、絵巻共に裏に別紙を当てて補強し(裏打ち)巻いたり伸ばしたりするため、絵具層の厚さを薄塗りにする事が作品をひび割れから守る事になる。

屏風は基底材は紙か絹で補強材の紙の上に作品を張り込んだ形である。軸、絵巻、屏風全て顔料(日本画絵具)で描く。

障壁画の基底材は板や壁や紙で、その上に絵具で描く。紙本の場合は本紙裏に裏打ち紙で補強し張り込んである。
ふすまなどは屏風と似ており(それが日本的な造りであったりするのだが)これら全てにおいて使用画材の色数は洋画に比べかなり少ない事も特徴である。

 

額装という本格的な概念は戦後である。日本画の基底材だけではなく洋画で使われる基底材、麻布キャンバスが取り入れられ、額装においては 基底材=本画作品となり補強の裏打ち紙を当て額装パネルに張り込む形としている。